ちょっと日が過ぎてしまったが、AMD から発表された FreeSync。このタイミングで発表するのは、NVIDIA の G-SYNC への対抗心ありありという感じで、まぁ微笑ましい？だろうか。液晶ディスプレイのリフレッシュレートを、GPU 側でコントロールできる技術の一つということらしい（財界新聞の記事）。
しかし、NVIDIA は、なぜ独自のハードウェアを追加しないといけない新しい規格で、同様の効果を目指したものを発表したのか、少々疑問がある。自社技術で囲い込みたいため、と讒謗する人もいるが、技術的な優位性もあったりするのかな、とか。
上記の記事にある、VESA の規格がどんなものかわからないのでなんとも言えないが、垂直帰線消去期間が始まる前に、どのくらいの時間だとモニタ側に通知する仕組みだと、微妙な問題があるかもしれない。１フレーム分の画像生成は、終わってみないとどのくらいの時間がかかるかはわからない。垂直帰線消去期間が始まる時には、次のフレームがいつ完成するのかわからないので、きちんとその時間を通知するのは不可能。解決するには、１フレームの遅延が必要になるように思う。
垂直帰線消去期間中のいつでも次のフレームが低遅延で始められるような仕様だと、全く問題は無い。遅延が多少あっても、１フレームも遅れることは無いはず。流石に専用ハードを付加するくらいなので、G-SYNC はこの程度はやってそう。
本当に性能が同じなら、コストが低く方がライセンスも必要ない方が勝ちそうなものだがどうなんだろう。
