パソコン・メモメモ備忘録

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NICT 200 インチ 裸眼3Dディスプレイ

今更ながら、グランフロント大阪北館3Fで実物を拝見した。本当に回りこんで見られる3Dディスプレイは、ちょっとした感動がある。しかも、結構解像度も高いようで、モアレっぽいパターンもうっすら知覚されるが、映像としては、かなりのものに感じた。流石に、くっきりエッジが効いたレベルは無理そうではある。恐らくスイートスポット(画面から適切な距離離れる)があるので、それ以外の位置からでは、画面の途中で違う視点の画像に切り替わっているはず? ただ、視点間の差異が小さいせいか、ほとんど少しぼやけているくらいしかわからなかった。素晴らしい。

ただ、この展示で惜しいのは、視聴している人の後ろの明るい背景が画面に映り込んでしまって、そのせいで立体感をかなり失ってしまっていることだろうか。画面から飛び出しているようにみえるはずが、その映り込み像が抑えこんでしまって、立体的なんだけど画面内に押し込まれているような見え方になっていた。ちなみに、映り込みは上下が逆になっているようだったが、どういう光学系なのだろう。後ろにのれんを付けて欲しい所。

この技術はどういう時に役立つだろうか。やはり何かの工業製品のデザインレビューを、みんなで集まってやる時等だろうか。ユーザが一人なら、二つの目の位置をトレースして、それぞれに適切な映像を見せるだけでいいので、ここまで多視点のデータを常にリアルタイムで表示する必要がない。とは言え、家族で映画を見る際に、真ん中の人以外は正面からちょっとずれた画像しか観られないのもなんだかなぁ、という気がする。

やっぱり業務用なんだろうか。