パソコン・メモメモ備忘録

気の向くままパソコン関係等で気になることを書き記す。時々更新!

「Kaveriにおける動画再生の画質改善効果を検証する」を読んで

Impress さんの記事。動画再生好き?の小生としては、これは非常に興味深い記事だ。こういう記事はどんどん読みたい。

ただ、少し気になる点は無きにしもあらず..何を評価しようとしているのか、もう少し明確であった方がいいかもしれない。PrintScreen の問題も、可逆圧縮コーデックでカラーバー等の動画を使って、確認する事ができるように思う。また、本当に表示しているものを確認したいなら、DVI や HDMI キャプチャカードを使ってキャプチャすればいいように思う。まぁ、そこまでやる必要があるかは微妙ではあるが。

小生、そこまでコーデックに詳しくないので、記事に書かれている、ハードウェアによる再生画像の差異の原因の可能性に一つ、量子化テーブルの扱いが規格で決まっていない、というのは少々驚きではあった。圧縮時に、量子化テーブルをいじる事が出来るのはわかるが、展開時にはそれを使わず、別のものを使う可能性がある、ということか。

ソフトウェア再生で、同じ環境でも再生画像が変わるというのもなかなか気持ちの悪い話だ。記事で、1回めと2回めとかかれている間に変わったものは何なのだろうか。乱数がコーデックで使われている可能性も無くはないが...

バイナリの合致率、というので評価されているのもいいのか悪いのか。RGB がかなりばらついていて、たまたま幾つか一致するのと、RGB 値の差異は小さいが、全く一致しなかった場合では、どちらを近い画像と言うべきなのか。Lab に変換して... とまでは言わないが、RGB 値の差異の絶対値の(2乗)平均値、みたいな方が好みだろうか。

色々な画質向上技術が、画像のどの場所でどんな風に働いているのか、がわかる、というのが面白い。流石にテレビに搭載されているものは、なかなか確認出来ないが、PC で再生しているものは、こういった方法で確認できる、というのを示すだけでもこの記事は素晴らしいと思う。

ドライバの設定画面の謎の日本語(英語もわからないが)の真の意味も、こうやれば何となくわかってくる、というが一番意味があったりして。

後、不可逆圧縮だから、再生環境によって差異が出る、という言い方も少し気持ち悪い。圧縮の際に、差異が出るのは仕方ないが、再生は、かならず同じ結果が出るべきだと思う(画質向上等のフィルタ処理の前段階では)。不可逆圧縮コーデックでも、再生時に同じ結果が出せるようになっているものはありそう。H264 の規格に曖昧な部分や選択肢を含む部分があるからじゃないのだろうか。