パソコン・メモメモ備忘録

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Sony レーザー光源のピコプロジェクターモジュール

ニュースリリース。最近はレーザーを光源としたプロジェクタも色々出てきているが、液晶や DLP パネルに照射するための光源として使うものが多い。その一方で、走査型のレーザープロジェクタが以前より、発売されている。利点は、小型で、フォーカスフリーな所。レーザーの小さな輝点を高速で平面上を動かすことで映像を映しだすので、輝点が綺麗に見える平面ならその輝点並みの解像度になる感じか。

すでにある走査型のレーザープロジェクタの例としては、MicroVision SHOWWX+ Laser Pico Projector がある。発売した当初は画期的な技術に思えたが、解像度が低めだったのが残念だった。明るさもたいしたこと無く。

今回のものは解像度 1920x720 とのこと。昔懐かしのブラウン管的なスキャン方式のようだ。横方向は、如何に高速にレーザーの出力強度を調節できるか、という点で解像度が決まる。縦方向は、MEMS ミラーをどこまで精密に動かせるかで決まる。今の技術だと、前者の方が精度が高い、ということだろうか。走査線毎にタイミングがずれると、垂直な線がジグザグになってしまったりする可能性もあるし。

明るさが、普通のプロジェクタと比較しにくいのが難点。人間の目の残像を利用しているわけで、各画素、常に光が照射されているようなプロジェクタ(DLP は点滅しているが)のものさしでは計りにくい。不要な光を出していない(光源からの光を散乱したり、減衰させることで階調を出してはいない)ので、エネルギー効率が高いとはいえ、ピコプロジェクターでどこまで明るく出来るのだろうか。一応全白を投射する際の明るさは、レーザー光の最大出力のルーメン数で考えればいいような気もする。スペクトル的にも、人間の視覚の敏感な波長の光にエネルギーを集中できるので、カメラで撮影すると暗いが、肉眼では明るい、ということも起こりそうな。

後、レーザー特有のスペックルノイズを低減しているというが、どんな技術が使われているのだろうか。スペックルノイズは、レーザー光の波長や位相が揃っているのが原因で見えるのだと理解しているので、位相をバラけさせてしまうと、光が散乱しやすくなって、集光性が落ちてしまうように思える。細かい時間単位で、スペックルノイズのパターンが変わるように、何かの動的なフィルタを通すとか微妙に波長を揺らがせるとかやっていたらちょっと凄いかも。どうなんだろう。ちょっと気になる。はやく実製品を出して欲しい所。

Microvision SHOWWX+ HDMI Laser Pico Projector (AA0123600-020) [J] [並行輸入品]

Microvision SHOWWX+ HDMI Laser Pico Projector (AA0123600-020) [J] [並行輸入品]