パソコン・メモメモ備忘録

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偏光方式の3Dステレオ ディスプレイ 雑感

偏光フィルターを使った3Dステレオのモニタが手頃な値段に最近なりつつある。走査線毎に交互に左目用、右目用になっているものが主流だ。以前も書いたが、LG の D2342P-PN と、三菱 RDT233WX-3D、東芝 26ZP2 辺り。

基本的には、右旋回と左旋回のフィルタで、右目用と左目用を分離しているとか。最初縦偏光と横偏光を使っていると勘違いしていた。縦横偏光だと、ちょっと首を傾けると左目用と右目用の画像が交じるクロストークが増えるので、実用性に疑問だなと。実際は、左右旋回なので、多少首が傾いても、クロストーク自体は増えない。もちろん、左右の目の視差が水平方向に出なくて、斜めに出てしまう違和感はある。よく売られているステレオグラムを見るのが小生は得意なのだが、少々傾けて視差方向を斜めにしても、ある程度までは目がついていける経験はこれまで何度もあるので、多少は大丈夫なのだろう。

近頃目にするのは、このような ライン by ラインの3Dステレオモニタのレビューをにおいて、左右の目で補完されてそれほど縦解像度が落ちない、という主張。個人的にはかなり怪しく感じる。本当だろうか。

確かに、最近テレビ放送やその他でも(某AV配信サイトとか(^^)サイドバイサイドで、3Dステレオ動画が使われている事がある。まず、サイドバイサイドで水平解像度が半分になり、かつ、ラインバイラインで縦解像度も半分にされてしまうと、元より 1/4 の情報量になってしまう。地デジで 1440x1080 ピクセルだったとすると、最終的には 720x540、ほとんど DVD レベルだ。ちょっと悲しい。それを考えると多少でも縦解像度が補強されるといいかもしれない。

後、インターレースとの関係も気になる所。地デジ放送は 1080i でインタレース放送だ。ラインバイラインでそのまま表示すると左目と右目が 1 フレーム(フィールド)時間的にずれたりしないのだろうか。まぁ、基本的に再生側でデインタレースされて 1080p 60fps に変換されて表示されるはずなので大丈夫かな。左右の目で微妙な時間差を生じる電子シャッター方式に対して、左右同時に変化する偏光方式の利点はちゃんと出て欲しいし。デインタレースの処理精度次第では、インタレースと相まって縦解像度感はかわらなかったりして。もちろん、PC ゲームとか、プログレッシブなソースだと縦解像度の問題は逃れられない。

さて、話はずれたが、縦解像度の問題はどう検証したらいいんだろうか。いわゆる解像度チャートのくさび形状を表示して確かめるのが王道だろうか。縦解像度確認用のくさびを、視差(奥行き)を変えて、いくつか画面に並べて、それを見ると。もっと主観的に、通常の解像度だとぎりぎり読める大きさの文字で、縦解像度を半分にすると読めないくらいのものを用意して、それをラインバイラインで、いくつかの視差で表示して、読めるかどうか確かめてみる、とか。

う〜ん、どうなるか予想できない。もしかして、人によって違ったりして。世の中には両眼視差による立体視できない人もいるようだし、有り得る話。気になるなぁ。誰か、上のどれかをプレゼントしてくれる奇特な人はいないだろうか.. なんて。

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