スペイン バルセロナで MWC2016 というモバイル機器の展示会が行われているらしく、面白い製品が色々と発表されている。特に今回目立つのは、360度(というか全天球)撮影可能なカメラが、メジャーなメーカーからいくつか出ていることだろうか。
一つは Sony の Xperia Eye(Engadget さんの記事)。コンセプト製品ということで販売される製品になるのかどうなるのかわからないが、Sony が注目しているというのは面白い。PlaystationVR との絡みもあるかもしれない。ウェアラブルがキーワードで、結構小型な所が特徴か。しかし、全天球カメラを身に着けていると、天球の半分が自分の撮影像になってしまうのが勿体ない気がするが…
もう一つは Samsung Gear 360。Gigazine さんの記事。こちらは、かなり完成度が上がっており、すぐにでも販売されそうな感じだが。こちらも Samsung のスマートフォンを使う HMD GearVR 用のコンテンツ製作を、使用目的の一つにあげている。すでに撮影サンプル動画が公開されている。二つのカメラのつなぎ目が黒っぽくなっているが、まぁ、許せる範囲だろうか。ローリングシャッター歪も気にならないし、結構いいかも。二つのカメラのノーダルポイントは多少ずれている感があるのが残念。そのへんは Theta は偉いか(代わりに?ローリングシャッター歪が気になるが)。
最後は、LG 360 CAM。Gizmode さんの記事。かなり Theta のパクリ感があるが… 二つのカメラの継ぎ目の処理とかどのくらいなのかは気にかかる所。基本、スマートフォンの周辺機器という扱いのようだ。スマートフォンが無いと使えない感じかもしれない。
IBL 用の環境光源画像を作成するために、HDRI 撮影機能があると嬉しいのだが、それはどこのメーカーも対応してくれないなぁ。まぁ、自分でシャッター速度を変えながら複数回露光すればいいのかもしれないが…
天球カメラは、カメラを被写体の方へ向ける、という概念が無くなるのが画期的であるので、つなぎ目や解像度の点で、より精度が上がってきて欲しいものだ。