パソコン・メモメモ備忘録

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Nikon COOLPIX P610 修理(破壊?)してみた

光学60倍のズームを持ちながら、そこそこ持ち運べる大きさなデジカメ P610 をたまに使っているのだが、ふと見てみると、画面左上が丸く削られて黒い影が写るようになっていた。何度か、机から落としたことがあるので、それにより何処かずれてしまったのだろう。

ということで、梅田の Nikon のサービスセンターに持っていったのだが、機種が古いので、部品がもう無くて、修理対応できない、とのこと。無理やり修理に出してもいいが、最低 1 万円はかかる上に、修理できない可能性がかなり高いと。これは諦めるしか無い。

今日も外出するには暑くて日差しも強そうなので、エアコンの効いた部屋に篭って、ダメ元で P610 を分解修理することにした。

とりあえずネジは多いが、ドライバーはブラスのが1本あればいい。愛用のラチェット付きの小さいドライバーを使って、どんどん外していく。HDMI 端子横のネジ以外は、隠れているものも無く、初心者向けだ。ただ、最初の後ろカバー全体を外すには、フラッシュを上げた奥に、最後のツメを外すためっぽい窪みがあるので、そこをマイナスドライバーかなんかでこじる必要がある。

フラットケーブルを外したり、ネジを外したりして、センサーを外して、レンズの鏡筒を取り出せた。センサー側から覗くと、途中のレンズがずれているのが見える。これが影の原因。恐らく手ぶれ補正用のレンズが、ずれたままになってしまっているのだろう。

結局、鏡筒のレンズのバラし方はわからず。センサに一番近いレンズは無理やり外して、2枚めは、傾けてなんとか隙間を開けて、そこから棒を突っ込んで、ずれているレンズを動かして中央に戻した。

後は、元通りに組み立てていくだけなのだが、これがかなり苦労した。一番時間を費やしたのは、外したレンズについていた黒い数ミリの小さいプラスチックのパーツを、バネの力で飛ばしてしまい、どこに行ったかわからなくなって探しまくる作業だった。一度、諦めて組み立ててみたが、フォーカスが全く合わせられずに、重要なパーツと分かった次第。

何時間も探して、やっと見つけた。今度はバネの力で飛ばしてしまわないように慎重に取り付け。外す時も無理やりだったが、取り付けるのも結構無理やりやる必要があった。また、レンズの鏡筒のフラットケーブルの一つを、組み立ての際、どこかに挟んでしまい、一度ネジを締めたせいで、真ん中に穴が空いてしまった。これはこのカメラを完全にお釈迦にしてしまった…

半ば呆然としながら、残りを組み立てた。電源をいれると一応普通っぽく動いてくれた。が、色々動作検証してみると、不具合が色々。まず、手ぶれ補正は全く効かないぽい。画面内にレンズ外が写るくらいレンズが一度ずれたので壊れていても仕方ない。もう1つ、フラットケーブルを傷つけたせいか、絞りもちゃんと動いていないっぽい。

一応、ズームやフォーカスはちゃんと動くようだが、機能制限があるし、次いつ動かなくなるかわからないので、かなり使い所は限定されそうだ。もう60倍は、いらないので(月くらいしか使わない?)、30 倍くらいで素早くズームできて、動画が綺麗に撮れるカメラが欲しいな。なんて、今は経済的に無理だけど。

分解と組み立てを楽しませてもらったので、もうこの P610 は、引退でいいだろう。部品取り用にメルカリにでも出品してみようかな。