パソコン・メモメモ備忘録

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削除ファイルの復活

削除されたファイルを復活させます!!というソフトが結構世の中にあふれている。が、実際使ったことは今まで無かった。MS-DOS のフロッピー時代に、自分で FAT と ディレクトリをいじって復活させたことはあったが。

で、昨日の日記に書いたとおり、大事なメールをミスで削除してしまったのだ。ちなみに、私の使っているメールクライアントは AL-Mailで、メールは1通1ファイルで保存されている。それで、メールを何通か消してしまっただけならまだあきらめも付くが、メールアカウントや、振り分けルールなどの管理情報のファイルが真っ先に消えていたわけで、このままではにっちもさっちも状態。ちなみに、消えたメールの数も、あぁぁぁ、と気づいてストップするまでに500通程度消えていたらしい。最近のノートPCは高性能だなぁ、などとこれまた関心している場合じゃない。

こういうとき、まず、考えなければならないのが、できるだけ HDDへの書き込みをストップすること。とりあえずそのとき起動していて、HDDへ書き込みしそうなアプリは終了すべし。だが、そこで失敗してしまったのは、終了時に HDDへ書き込みするアプリがかなりあるということを忘れていたこと。編集中のものを保存したり(まぁ、これはダイアログで確認がでるのでいいか)、現在の状況をレジストリやiniファイルに保存したり。ということで、みやみにアプリを終了するのはよろしくないようだ。Opera を終了したのは大失敗だった(結果的には影響は少なかったみたいだが)。

とりあえず Google 先生に復活の呪文を聞いてみることにした(もちろん、ウェブブラウザはHDDに激しくアクセスするので、別のマシンで)。フリーソフトでは「復元」が良さそうだったのでダウンロード。このソフトは良くできていてインストールいらず。USB メモリにダウンロードした圧縮ファイルを展開して、そいつを my LOOX 君へ。USB メモリを挿すときにも、なんとなく HDD書き込みが発生する気がするが無視。

今回、ミスで削除してしまったのは、DiskMirrorringTool で、コピー方向を逆にしたためなので、実際に削除したファイル一覧がログとして残っている。ただ、表示はされているが、最初からログ出力を指定していないと、ファイルには落とせないっぽいため、目で見比べながら復活作業を進めることになる。

まず、一番重要な Account.ini から復活にかかる。ファイル名を指定して、「削除ファイルの復活」を押すが、すぐには見つからない。なんか空きクラスタも探すとか聞いてきて、はいを選ぶと、さらに探してくれる。これがかなり時間がかかるようで、プログレスバーの歩みは亀よりも遅い。

待ちきれなくて途中でストップ。そこでひらめいたのは、MS-DOS の頃は、削除するとファイル名の先頭が書き換えられていたとかいう事実。そこで適当に、count.ini とか指定して再検索。今度はあっという間に見つかった。とりあえず、コピーを USB メモリへ保存(ソフトの説明にもあるが、HDD(削除したのと同じパーティション)に保存してはいけない)。エディタで中身を見てみると、無事元のとおり復活していた。ほっと胸をなでおろす。本当は、どういう風にファイル名を指定したらいいのかわかってないのだが、見つかったからOKということにする。

その他、いくつか個別ファイルを復活した後、メール本体を復活。数百通あるわけで、一通一通やるわけにもいかないし、ファイル名の指定は「.alm」で。復活の必要のないメール(自分で削除したもの)もたくさん出てくるが、ファイル名でソートして、DiskMirrorringTool のログと見比べながら復活。結局、かなり古いメールが1,2通は見つからなかったが、昔バックアップしたものから引っ張り出せるだろう。

というわけで、無事メールの復活ができたわけだが、HDD は完全に消去しておかないと簡単に削除したファイルを見られてしまう、という事実を実感できた。HDD の空き領域もすべて上書きしても、昔のデータを復元したりできたりするそうだが、非常に運とコストがいる話なので、とりあえず、データ消去ソフトで消しておくのが吉なんだろうな、と思わされる一日だった。あと、バックアップはこまめに。