パソコン・メモメモ備忘録

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A's Video Converter で AMD VCE を使ってみた

録画用 PC を WinXP から 8.1 にしてから、A's Video Converter で GPU エンコードができなくなっていた。最初は、A's Video Converter を起動するだけで、Windows ごとフリーズしてしまって、どうしようもない状態だった。ところが今日、気がついてみると、普通に GPU エンコードができるようになっていた。何が原因なのかわからないが、Catalyst ドライバーを一度アンインストールして入れなおしたり、色々ソフトをインストールしているうちに、必要なファイルが揃ったりしたのだろうか… 良くわからず。

せっかく使えるようになったので、少々試してみた。これまでは、ts ファイルを mp4 に変換するのに、AMD Encoder の CPU 処理を使っていた。ビットレートは 目標 2600Kbps 最大 6000Kbps といった所。DXVA で 1280x720 へ縮小しつつデインタレースして、29.97fps の動画にすると。MPEG2-TS のデコードは、Cyberlink PowerDVD のコーデックを使っていたりした。

デコードやサイズ変更、デインタレースは GPU が結構使われているはず… エンコードは CPU だが、A6-5400K @ 4GHz で 70fps くらいは出る。画質は、スマートフォンで観られれば良いレベルと考えているので、余り追求しない。30 分番組で 500MB くらい。x264 とか使えば、半分以下のファイルサイズで画質も上がるのだが、非力なデュアルコア CPU では、妥協が必要だろう。CPU や GPU の負荷(タスクマネージャと GPU-Z で観察)は、前者は60〜80%、後者は 97 とか 0% とか結構変動が大きく、まだ余裕がありそうな感じ。もっとスピードが出てもよさそうなものだが。

そして、本題の、AMD VCE を使ったエンコードWinXP では使えなかった VCE が Win8.1 にしたので使えるようになった。PowerDVD のコーデックだとなんとなく安定しないような印象があって、LAV Filters に、映像、音声、スプリッター全てを変更。LAV Video Decoder は DXVA2(native) に設定してみた。エンコードAMD VCE H.264 Encoder の VBRエンコードしてみると、120fps 前後出る。CPU エンコードよりも結構速い。1.5〜2 倍近く? これは結構、乗り換える価値ありだ。確かに GPU の負荷は 90% 以上をキープしている時間がそこそこあったり、CPU の負荷が 20〜30% と低いいうことで、GPU がかなり頑張っているようだ。

ファイルサイズは、CPU エンコードのときより気持ち大きめになるようだが(VCE の方が正確で、AMD Encoder の方が指定より小さくなるような)、画質は CPU エンコード時とほぼ同じ印象(というか VCE の方が上かな)。小生の節穴には十分実用範囲。Win8.1 に苦労してアップグレードした甲斐があったか。Intel QSV に比べると、まだまだ性能は低いが、コストパフォーマンス的な点を考慮して、AMD 贔屓の小生としてはオススメである。ちなみに、B フレームの設定を変えても、B フレームは生成されないようなので、そこら辺りがビットレートあたりの画質で今一歩なところなのだろうか。

サイトが移転して、しばらく止まっていた A's Video Converter の配布が復活したようなので、良かった良かった。作者様には感謝をいくら言っても足りないくらいか。あ、LAV Filters も素晴らしいです。多機能で性能も良さげです。