パソコン・メモメモ備忘録

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全編 CG ショートフィルム 『CONSTRUCT』

cgtracking.net

メイキングもなかなか興味深い。

 最近は、CG を CG と見抜けない時代がやってきている。こんなロボットが自然に動き回るとかありえないのに、当然のように見えるのが凄い技術である。まぁ、オール CG といいつつ、モーションは、アクターの方がやっているわけで、やっぱり人間は必要なんだな、と思わざるを得ないが。

まぁ、そんなありきたりの話は置いておいて、メイキングが結構興味深かった。GPU によるレンダリングで、低解像度でノイズまみれでもよければ、リアルタイムで、最終映像に近い背景とライティングのもと、モーションキャプチャの動きを反映したアバタ(CONSTRUCT ではロボットだが)の立ち位置や演技指導ができるのは画期的だと感じた。

CG で映像を制作する際は、まずプレビズで、色々事前に最終映像を想像しつつ舞台やアクターを配置、動きを決めたりする。現在のプレビズは、結構簡易的なポンチ絵的映像ではあるが、レンダリングがリアルタイムに近づいていくと、最終映像との差がどんどん縮まっていくということか。

演出や演技指導も、リアルの世界を見ながらやるのではなくて、かならず手元に仮想世界をリアルタイムに映し出した画面を見ながらやるのが面白い。近いうちに VR HMD を使うようになりそう。どうしても必要なら、たまに現実世界を、仮想空間中のウィンドウで表示するようになったりして。

この、最初はノイズだらけだが、だんだん綺麗になっていくレンダリング方法は、一つの発明のように思える。昔は、タイル状に、1つずつレンダリングしていたのが、モザイク状の低解像度画像がだんだん精細になっていく感じのものになっていったが、最近は、ノイズがだんだん晴れていく感じ。実際、どの方式が一番、上記のようなリアルタイム用途向けに合っているのかは、自信が無いが、最近は、フレーム間相関を使ったり、ディープラーニングでこういったノイズも軽減していくらしいし、良さそう。

これからは(すでに?)映像は証拠として使えなくなってきそうだなぁ。はてさて。