パソコン・メモメモ備忘録

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AMD Radeon Pro SSG

Impress さんの記事。さすが AMD、ユニークな製品を出してくる。最近は、ハイエンド GPUNVidia の後塵を拝している AMD であるが、こういうちょっと王道でない製品を、他社に先駆けて出してくる。CPU と GPU をくっつけた APU も、本格的な GPU を搭載したのは、AMD が最初じゃなかっただろうか。それが今や、結構メインストリームになってきてたりして。この GPU+SSD な新ハードも、しばらくするうちに、特定分野では当たり前になるかも。

技術詳細についてはよく分からないのだが、SSD を VRAM として GPU からアクセスさせることができるのだろうか。さすがに GDDR DRAM とは、余りに特性が違うので、同じようには扱えないはずだが。特に、SSD をリニアなアドレス空間でアクセスできるようにして、それを VRAM のアドレス空間にマップしたりできるのだろうか。最近の HDD や SSD は、すでにセクタとかヘッドとかいう概念は、デバイスの方で隠蔽してしまって、リニアにアクセスできるようになってきているっぽいので、そういう感じかも知れない。

最近は、GPU を、リアルタイム CG のレンダリング以外にも使うことが多い。特にスパコンのパーツとして、大量のデータに大量の演算を施すような目的に使われている。そういう用途にはぴったりそうだ。気になるとしたら、SSD の寿命だろうか。恐らく、それなり容量の普通の DRAM な VRAM も積んでいるので、十分計算した結果のデータの塊を一気に書き込むような、SSD に優しいアクセスパターンが前提になるはず。超高解像度レンダリングなんかも、VRAM に収まる最大サイズ毎に画像を生成しては書き込んでいく、みたいな。

そういや、AMD から Radeon の名前を冠した SSD が販売されていた(されている)のが謎だったが、この製品への伏線だったのか。そうや DIMM なんかも売っていたような… こちらは CPU/APU も売っているから、動作保証的な意味もあるか。

これまで、多くても 32GB もいかなかった VRAM が 1TB レベルになると、新たな活用方法が出てきそう。ちょっと楽しみだ。まぁ、しばらくは庶民が使える価格にはならないとは思うが。