パソコン・メモメモ備忘録

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キヤノン 質感プリント技術

キヤノンさんのリリースページ。この技術には、質感を撮影・測定する技術とそれをプリントする技術の二つが含まれているように思う。どちらかというと前者の方が今回のポイントっぽい書き方ではあるが。

ここでいう質感の一番大きい要素は光沢だろうか。ある一点の BRDF を測定して、それを平面上多数集めた BTF のデータを撮影・取得するのが、質感を精度高く表現するのに必要だが、膨大なデータ量になるので、未だ研究レベルだと思う。この技術では、複数のカメラ(方向)からの撮影で、BRDF の一部か、特徴的になりそうな部分を重点的に取得しているのだろうか。

それと、微細な凹凸も撮影から復元しているらしい。こちらも質感という点では結構重要な表面の性質である。一般には、専用の凹凸測定装置を使って取得するデータであるが、昨今のデジタルカメラの解像度の向上により、顕微鏡レベルの撮影が可能になっているからこその技術か。後は、結構な面積のものもデータ化できるようなので、そのあたりも色々な工夫がなされているっぽい。

そして、このデータをプリントする方だが、凹凸等は、UV 硬化樹脂等でプリントするのは、3Dプリンタが普及している昨今では特に珍しくもないが(精度等はともかく)、質感は一体どのようにプリントしているのだろう。表面粗さレベル(数ミクロン以下とか)の微細な凹凸を、プリントできるプリンタを使えば、出来なくはなさそうではある。2000dpi くらい必要な気がするが…

さすがに、メタリック塗装(角度によって色が変わって見える)の再現とかは無理だろうなぁ。できたら革命的な気がするが。

質感のコピーできるコピー機、なかなかおもしろそうだ。