Impress さんの記事。小生も最初にこのニュースを見た際に非常に違和感を感じたのだが、やはりその違和感は正しかったようだ。
小生もあまり正確に理解しているわけではないが、量子コンピュータは、計算量が指数関数的に増えるような問題でも、厳密解を求めることができたりするが、このニュースのコンピュータは、基本的には近似解を求める手法だったみたいな話。一度局所解に落ちてしまっても、少し乱数で誤差を与えて、そこから脱出して真の大域解へ近づいていく手法だと思われる。
これをソフトウェアで実装するのは簡単（パラメータの調整の方が難しそう）で、これをハードウェアで実装してより高速、省電力で動作させることができるようになった、というのは、まぁ成果だと言えるが、上の記事にもあるように、量子コンピュータと比較したりするのは、ちょっと違うかな、という印象。
量子コンピュータも段々実用に近づいてきている(絡み合いの関係にできる量子ビット数が、だんだん増えてきていたり）らしいので、その進化を日頃から楽しみにしている小生みたいな人には、ちょっとがっかりなニュースだったかも。
こういった積み重ねの上に大きい飛躍があるものと信じていきたい。
