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NVidia Turing アーキテクチャの GPU 搭載 Quadro RTX 発表

pc.watch.impress.co.jp

えらく色々な記事で煽られているが、新アーキテクチャGPUNVidia から発表された。これまでの GPU に、Deep Learning 用の回路と、Ray Tracing 用の回路を追加で搭載しているのが大きいポイントか。

 Deep Learning 用については、Volta アーキテクチャのチップにも搭載されていて、とんでもない演算能力を誇っていたが、それを引き継ぐ感じ。Ray Tracing 用については、今回新しく搭載したもの。Ray と三角形の交差判定と、BVH のトラバースをアクセラレートするとか(Impress さんの記事)。10 ギガレイ毎秒の速度で Ray を処理できるとか。結構 BVH の構築自体にも時間がかかったりするので、実質どれくらいのレンダリング性能ができるのかは、詳細情報待ちだろうか。

うまく既存のラスタレンダリングとのハイブリッドができる構造になっているのかも知りたい所。10G ray/s といっても、4K とかになると、1 ピクセル当たり 20~30 ray しか飛ばせないことになる。最初の ray の分はラスタレンダリングで、その辺りを稼ぐのが良さそう。特に、この ray の数え方は恐らく、1回の三角形との交差判定 を 1ray と数えているのでは無いだろうか。交差判定で、交差していない結果が出た場合も数える? また、ray が反射したりすると、更なる交差判定が入ってくる。

そういう意味では、交差判定回数で表記した方が正確なのかもしれない。10G CD(CollisionDetection)/ sec みたいな。ray の反射処理も含まれているなら、ray と数えても許せるかな。統計的に散らせて反射させたりできるのなら…

それにしても、シェーダーを一般化して色々な処理に使えるように GPU は進化してきたように思うが、そればかりではなくて、Ray Tracing や Deep Learning 用の専用回路は、シェーダーを使わずに別に搭載する方がいい、という新たな判断、ということか。従来のソフトウェアのために、シェーダーは残すが、LSI の進化による余力は、専用回路の増強につぎ込まれるようになるというトレンド? 

しかし、最上位の Quadro RTX 8000 は 1万ドルだそうな。個人で使うような人は相当なもの好き?だろうなぁ。電源とか筐体とかも、ちゃんとしたものでないと偉いことになりそう。

そして、AMD さんが追随してくるかも楽しみではある。はてさて。