Engadget さんの記事。およそ 12mm の厚みのスマートフォンの中に、光学3倍ズームのカメラを入れ込んだのはなかなか素晴らしい。光学系が、2回光を90度曲げるというアクロバティックな構造になっているそうな。しかも優秀な？光学手振れ補正付き。これからのスマートフォンのカメラの基準を変える製品だろうか。
屈曲光学系を搭載したコンパクトデジカメは、かなり昔からいろいろな製品が出ていた。タフ系のデジカメだと、レンズが飛び出さないという点が非常に意味があるので、最近の製品も取り入れているものがいくつかある。薄いものだと 2cm を切っていて、それで 5 倍ズームとか。そういう意味では、とんでもない革新的な進歩といえるか微妙だが、2/3 の厚みになったのはまぁ、進歩だろう。実は、ZenFone Zoom の情報が出てきたのは、昨年の 1 月。１年かけてやっと日本でも販売されるようになるとは、結構難産だったのか。
ちょっと気になるのは、屈曲系のコンデジは、結構暗所性能が、沈胴式のものに比べて劣っていたような記憶がある。実際、沈胴式なら曲げなくてもいい光を曲げるためのプリズムが介在するので、その分光学的には不利になるような気がする。この辺りはどうなんだろう。最近は、センサの性能が上がってきたので、多少の不利があっても実用性に問題が無くなったということかもしれない。
カメラ以外は、Intel Atom 搭載の Android スマートフォンというところがちょっとユニークか。Android は ARM 系の SoC を搭載する製品がほとんどのような気がするが、結構性能的には Atom も上回っているところもあるので、ありかな。互換性が気になるところもあるが、実際どうなんだろう。上記の記事には、OS のバージョンとか書いていないが、6.0 を搭載するのだろうか。海外ですでに販売されていたものは、5.0 あたりだったようだが。
他のスマートフォンメーカーが追随してくるか、ちょっと楽しみ。
