パソコン・メモメモ備忘録

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プロジェクターのカラー光束

ITmedia さんの記事(EPSON さんの広告?)。液晶プロジェクタの方が DLP プロジェクタより、カラー画像を投射した際に明るく見える、ということを謳っている記事である。

しかしながら、小生にはその原理がよく分からず。ちょっと考えてみる。液晶も DLP も、白色のランプをおおもとの光源として使う(LED ランプの DLP プロジェクタの場合は、RGB 三色の LED を使う場合もあるが)。白色投影時、同じ光量だとする。液晶は、プリズム等で RGB 三つに分けて、液晶パネルを通して、また一つにまとめる。DLP は、カラーフィルターで時分割の RGB 三つに分けて、人間の目の残像で一つにまとめる。

例えば、RGB=(1,0,0) (白色時は(1,1,1))の赤色を投射している場合には、どちらの方式も、白色を構成している R=1 の分を投射していて、方式によらないはず。どうして、方式によって差が出るのだろう? 同じ白色でも、それを構成する R,G,B の色が微妙に違って、人間の目には明るく見えるという話? でもカラー光束を測って比較しているはず?

RGB のスペクトル分布の問題なのだろうか。プリズムだと、それぞれの光量が大きく計測されるような RGB それぞれのスペクトル分布に分解できて、カラーフィルターだと、小さく計測されるようなスペクトル分布にしかできない、ということだろうか。ということは DLP でも、3板式なら同じ分布にできる、ということか。RGB 三色 LED の DLP プロジェクターも、カラーフィルターがいらないのでどうなるか、よくわからない。

あとは、時分割か混合されているか、の違いもあるが、白色が同じ明るさに見えるなら、その差はあまりなさそう。RGB それぞれ人間の視神経の速度が違うそうなので、何か影響はあるかもしれないが、白色時と単色時で差はない?

確かに職場の DLP プロジェクターはなんとなく黄色が暗く見えるが、このせいなのかなぁ。今一つ納得度は低いが。

もしかして、DLP のカラーホイールに、RGB 以外に白色とか黄色も入れている機種を対比に使っているのだろうか。それだと納得。R 単色だと、白色部分は使えないので、確かに暗くなる。しかし、それはあんまりな比較だなぁ。そんなことを言い出すと、光の利用効率では、偏光フィルターを通さない DLP の方が高そうなので、消費電力vsカラー光束で比較すると、液晶もアドバンテージがかなり下がりそうな気がしたり。

もう少しそのあたりも記事に書いてほしいな。