パソコン・メモメモ備忘録

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なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか

うちの息子もそろそろ CG(Computer Graphics) に関して知識を持っていてもいい頃だと思っているのだが、いかんせん、教える時間が取れない。ということで、CG に関して初心者レベルでも読める書籍を探してみた。ということで選んで購入してみた本が「なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか」。実は、著者の梅津氏は昔の知人で、いい意味で個性的で頭脳明晰な人物である。それはさておき、彼は、ややこしい抽象的概念を、比喩を用いて説明するのを得意としており、この本もそれに則った形で書かれている部分が多い。

内容としては、タイトルのコンピュータの画像そのものに関する部分は、実はそれほど多くなかったりする。そこに至る部分や、ちょっとでも掠める話題ならなんでも紹介してしまうぞ、というような、雑学満載的な内容である。個々のテーマは余り深堀りせず必要最低限にして、できるだけ広い範囲をカバーする感じか。そういう点では、息子が CG を理解するという当初の目的からはちょっと外れてしまう部分もあるが、取り上げられている項目全て、知っておいて損はないものなので、それはそれでいいのかな、と思った。

小生もこの業界が長いので、この本に書かれていることはほとんど身に付けている知識であるわけで、復習として読む部分が多く、さらっと流せる。が、息子にとってはどうなんだろうか。こういう話題があるのか、と、中身はともかくキーワードだけでも拾って、興味があるものについては、更に調べるなり訊いてくれるといいかと思う。

自分が CG の基礎を覚えた書籍なんかは、サンプルプログラムが BASIC だったりして、息子に読ませるには、微妙な感じがしなくもないので、現代的な知識を得るには、新し目の本を探さないといけないので大変だ。まぁ、それが楽しかったりするのだが。いまどきの PC なら、当時何時間も掛けてレンダリングしたレイトレーシングのプログラムも、あっという間に結果を出せるのだろうなぁ、と思うと、羨ましくも感じたり。

なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険

なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険