パソコン・メモメモ備忘録

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データアーカイブ用? 磁気テープは使われている

ハードディスクが余りに急激に大容量化、低価格化を果たしたので、テープメディアがまだ、充分実用的に使われているとは思っていなかった。世の中知らないことが多い。日経 ITPro で記事「磁気テープ、まさかの復権」があった。

1巻 2.5TB だそうな。3.5 インチ HDD より一回り小さいケースとのこと。これは、HDD と比べて同程度の大容量だ。転送速度は 160MB/s で、これも HDD と同程度。ランダムアクセス出来ない欠点はあるが、HDD より長期保存性がいいのなら、バックアップ用途にはありかもしれない。

現在のデータの記録媒体は、ほとんどメディアの表面にデータを書き込むタイプ。如何に表面積を稼ぐかが大容量かのポイントになる。その点、テープは、他の媒体より表面積を稼ぐのに適した形態ではある。ただ、柔らかくないとダメなので、表面の平滑性や、記録素材の柔軟性の維持等、課題は無くは無さそう。

流石に、昔の VHS や ベータ、DAT、DV のような、ヘリカルスキャンの回転ヘッドは使っていないようだ。そこまで精密な制御は難しいということだろうか。機械的な制御よりも、ヘッドの微細化が進んで、固定ヘッドでは充分密度をあげられるようになったと、想像するが。

今後も、大容量化、入出力の高速化の目処がついているということで、なかなか楽しみではある。家庭用ビデオカメラの内蔵メモリがテープになったりしても面白いかもしれない。目次的な所だけフラッシュメモリに保持しつつ、映像はテープにテラバイトレベルの容量が詰め込めたら面白い。