Impress さんの記事。昨日はパナソニックさんのグローバルシャッターな CMOS センサーについて書いたが、今日はソニーさんだ。目標は近いにせよ、かなり違ったアプローチである。
これまでの画像センサーで、グローバルシャッターなものは、CCD のようにアナログ的に画素を貯めておいて後からデジタルに変換するものがほとんどだった。それに対し、このソニーさんの CMOS センサーは、画素ごとに A/D 変換器を搭載して、デジタルにしてから貯めておいて、後から読み出す方式。一度デジタルにしてしまえば、ノイズの影響をほとんど受けないので、画質向上の可能性があるのが素晴らしい。
しかし、かなりの力技なせいで、画素数は 146万レベル。フル HD にも足りない。とは言え、ほぼ完全なグローバルシャッターが実現できるのは大きい利点だと思う。アクションカメラに搭載する価値はあるはず。どうだろうか。
ここまで徹底せずに、4x4 ピクセルごとに A/D 変換器くらいでも、ほぼグローバルシャッターなセンサーが作れそうなものだが、それで 4K 撮影ができるなら、そちらの方が需要無いかなぁ。この辺りのニーズのポイントがどの辺なのかは良くわからず。スポーツ撮影か、研究のための撮影とかが用途だろうか。
この A/D 変換器、14 ビットもあるとか。最近は、それくらいは当然なんだろうか。HDR は当然、的な時代になってきたのか。アナログ蓄積と比較したデジタル蓄積のノイズの少なさについてのアピールが無いのが残念だなぁ。ソニーさんは、アナログで蓄積する系のセンサーも色々出しているから?
それはともかく、こちらも実際のカメラ製品に搭載されるのが楽しみだ。