NEC 手書きドットの記事、EE Times さんの魔法の粉の記事。どちらもミクロな構造からくる画像の違いを使った個体識別の技術。なかなかおもしろい。
手書きドットは、ちょんと打ったドットを、超拡大してみると、均一にべったり塗られているわけではなく、毎回異なるパターンが見られることを利用するらしい。指紋みたいなものか。狙ってあるパターンのドットを打つわけでは無く、ドットを書いてみると、毎回違うパターンになるので、それを利用して、ドットの識別をする。コストも安いし、リーダーもちょっとした USB 顕微鏡みたいなものでいけるし、なかなか利用価値はあるんじゃないかな。ただ、ドットのパターンのデータベースを作らないといけないのが面倒か。
TruTag Tecnologies 社の魔法の粉の方は、詳細は良くわからない。微細な粒子一つ一つが特定の構造を持っているとのこと。こちらは、多数の種類のものを識別するのではなく、あるメーカーのものには、常に一定のパターンが透かしのように埋め込まれている感じだろうか。ある波長の光を当てた際の干渉縞とかその辺りのパターンが見られるのかな?フルスペクトルの光を当てる、とか書いてある。粒子に細かい穴が空いていて、穴の大きさに応じた波長の光がよく吸収されるので、反射光でよく吸収される波長を拾えばいいのか。光の波長レベルの穴を精度良く作り込める技術は素晴らしいかも。
どちらもミクロな世界の技術を活用していて、なかなかにスマートな技術に思える。色々応用されるといいな。