パソコン・メモメモ備忘録

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PlayStationVR で遊んでみて

現在最高の VR ハードウェアというわけでもないし、VR に注力した最高のソフトを試してみたわけでも無いが、今流行っている VR とはどういうものか、一端を垣間見たような気がしている。最近まで考えていた VR と一番違ったのは、VR を現実と間違うことはない、ということ。今世代の VR システムで、もう一つの世界、仮想空間を構築することはできたように思う。現実世界のルールの主要なものを取り込むことができた。頭を回転させたり、前後左右上下させた際に、見える光景が変わる(知覚できる遅延なしに)、というのが一番のルールだろうか。

だた、今世代ではそこまでである。視野の狭さや表示解像度の低さは分かり易いが、意外に、そこが問題では無いような気がしている。やはり、CG のクオリティの低さが一番だろうか。顕著なのは、オブジェクトに近づいていくと、テクスチャの粗さが気になっていくような。現実の物体は、近づけば近づくほどそのディテールが見えてくるのに対して、仮想空間のオブジェクトはそこまでの情報を持っていない。非常によく書き込まれた岩肌であっても、至近距離に近づくと、CG CG した質感になる。

恐らくこれは、いくらテクスチャの解像度を上げても厳しいのではないだろうか。一つは、リアルタイムにプロシージャルに生成されたテクスチャを使う方向性だろう。フラクタルとか、一つの突破口のようにも思える。人間なんて、シビアに現実世界を見ているようで、実はたいして見えていないとも言える。このあたりの技術の発展を期待したい。AI 的なテクスチャ生成もありかも。如何に現実っぽく見えるよう人間を騙すか、というのを学習する、みたいな。

確かに、何かが飛んでくれば避けたくなったりはするが、実際に避けないでいることもそんなに難しくない。まだまだ、人間が VR に合わせている部分が大きいように思う。VR がここまで高度になってきたので、MR や AR も気になってくる。こちらは、現実世界と VR を混ぜてしまうようなものだが、その分、壁は高そう。完全に現実世界との境界を知覚させないようにするには、まだまだ技術が足りないかな。

ただ、VR が完全に現実世界と同じになる必要は無くて、逆に現実世界とは違う部分があるからこそ意味がある場合も。現実世界では経験出来ないことが経験できるわけで。まぁ、それも VR である必然性が薄くなってしまう。PSVR でゲームをやっていても、これって VR でないとゲームとして楽しくないのか?と疑問を持ったり。首の動きを反映させるだけで良くて、VR の必要がなさそうなゲームもあるし。単に HMD をコントローラにしているだけな。

ちかいうちに VR ならではのゲームが出てくることを期待しようっと。