パソコン・メモメモ備忘録

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GeForceGT730 NVENC & A's Video Converter でエンコード

結構以前から NVidiaGeForce シリーズに H264 のエンコーダーが搭載されていた。が、実際、それを活用できるソフトはフリーソフトではなかなか無かった。昨年くらいに、AMD APU で非常に愛用させていただいている A's Video Converter で、NVENC がサポートされていたのだが、今回、やっと試せる環境が整った。

小生のこのソフトの利用目的としては、地デジや BS デジタル放送を録画した MPEG2-TS ファイルを再エンコード(トランスコード)して、スマホでも再生しやすい H264 で 1280x720p30 な形式にすること。AMD APU に搭載されている AMD VCE に A's Video Converter を使うと、実時間の4倍速でエンコードできて、なかなか快適だ。まぁ、それを改善する必要性はあまりないのだが、最近の(といってもちょっと古いが)NVENC ではどんな感じか調べてみたわけである。今回の GT730 は DDR5 モデルで、GPU の世代もそんなに古くないはず。

ということで、ちょっとやってみたのだが、設定の組み合わせが色々あって、実用性の高い組み合わせを見つけるのには少々骨が折れる。上記目的には、3段階の処理が必要で、最初は、元の録画ファイルのデコード、そしてフル HD から HD へのサイズ変換、そして H264 MP4 へのエンコード。まぁ、オーディオ関係とかデインタレースも、それはおまけとして…

デコーダは LAVFilter を使って、エンコードはもちろん NVENC。固定 QP にしてみる。ただ、最小 QP とか最大 QP とか、自動なので、どういうビットレートで、どんな画質になるかはわからないのだが。その辺りそれほどこだわりはない? LAVFilter の Hardware デコーダーの設定は、CUVID と DXVA(copyback, native) が選べる。リサイズは、ハードウェアとソフトウェアが選べる。デインタレースも。

結論から書くと、DXVA copyback で、リサイズはソフトウェアを選ぶのが、一番フレームレート(fps)が高くなって、165fps くらい。GPU-Z で負荷を見ていると、Video Enging が 90% を越えてくるので、恐らくこの GPU の限界に近いのでは無いかと。後の組み合わせは、これより fps が低くなるか、そもそもエンコード出来なかったりした。ハードウェアでリサイズは、他の何かと相性が悪いのか、使えず。ソフトウェアでリサイズするしかないようだ。ただ、CPU の負荷も、6〜70% 程度なので、ネックにはなっていないと思われる。CUVID を使うと、GPU の負荷が一気に上がって、そこがネックになるっぽい雰囲気。

30 分間のアニメ番組と前中後の CM も含めて、400MB 余りのサイズになった。いつも、AMD VCE で 500MB 程度に圧縮しているので、それより小さくていい感じ。エンコードfpsAMD VCE で 120fps だが、165fps 程度と3割ほど速い。画質については、特に破綻も無いし、細部は潰れているかもしれないが、スマホの画面用には十分。

6000円しないビデオカードだが、なかなか使える感じ。リビング用だけでなく、テレビ録画用に、もう一枚買って追加しようかな… というまでは差が無いか。