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Intel 新72コア XeonPhi CPU 「Knights Landing」発表

4Gamers さんの記事。現状スパコン用に TFlops の数値を稼いでいるのは GPU ベースのものが多い。専用チップを使っているものもあるが、この XeonPhi シリーズは、パソコンで使われている CPU とソフトウェア互換性が高いコアが多量に1チップに詰め込まれたものである。その分親近感がある?

小生の勝手なイメージでは、GPU は、大量の演算器が一斉に同じ計算処理を色々なデータに適用するのがベースで、最近は、全演算器では無くて、グルーピングできるようになって、少し柔軟性が出てきたもの。

それに対して、XeonPhi は、それぞれ独立してプログラムを実行する CPU コアの数値演算能力を強化したもの(ある程度の量のデータを一気に計算する)を大量に詰め込んだイメージ。今回の Knights Landing では、200 以上のスレッドを同時に走らせられるそうな。やろうと思えば、全然違う処理を 200 個同時に動かせる、感じなのかな?

どちらも突き詰めていくと、同じような到達点にたどり着くような気がするが、XeonPhi は、異なる処理を複数走らせるための制御部分が大きく、GPU のような演算器モンスターに TFlops で匹敵するのは難しいと思っていた。Knights Landing は Max 6TFlops ということで、チップ当たりの Flops 値がハイエンド GPU に匹敵しているのが、この発表で凄いと思う最大のポイントだろうか。

GPU では、条件分岐で処理の進み先がわかれた場合も、ひとかたまりのデータに対しては同じ処理を適用し続けて、分岐の結果によって、不要になった演算結果を捨てるような事をするそうな。巨大な行列計算とか、あまり条件分岐が無いような場合には、フルパワー近く出せるのだと思うが、大量の粒子が色々な場所で衝突したりしなかったり、みたいな場合は、XeonPhi 的なプロセッサが力を発揮する気がするがどうなんだろう。多分、得意不得意がありそう。

16GB の高速アクセス可能なメモリを、オンパッケージ(Intel さんはこういうの好きだな)にしているのも面白い。どのくらい効果があるのだろうか。

個人的には、もう少し(半分とか 1/4)スペックを落とした民生用のアクセラレーションチップも欲しいな、とか思ったり。はてさて。