パソコン・メモメモ備忘録

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NVidia GeForceGTX1080、Ansel、VRWorks 発表

Impress さんの記事(GeForceGTX1080)(Ansel, VRWorks)先日同じ Pascal ベースの Tesla P100 が発表されて、20TFlops というとんでもない性能を1チップで叩き出すという驚きがあったのだが、それをグラフィックス用の GeForce にも展開したもの。HBM2 を採用せず GDDR5X なのがちょっと残念ではあるが、それほど桁違いにメモリ帯域に差があるわけでは無さそう。256bit バスだと 320GB/sec で P100 の HBM2 の半分くらいだろうか。

VR 向けの機能を搭載しているらしいが詳細は不明。両眼のレンダリングの効率化は、これまでも色々あったが、HMD のレンズの歪み補正も、ペナルティ無しでできるそうな。それなりに鬱陶しい処理が必要なので、その効果は大きそう。記事にも 70fps→90fps 程度の効果があると。逆に言うと、これまでの GPU だとその分の足枷があるということなので、このためにグラフィックカードを買い換える人も多くなるかも?

個人的には、VRWorks の Path Trace Audio が気になる所。Path Trace といえば、光の経路を計算して画像を生成するレンダリング手法のイメージだが、それを音に対して計算するものだろうか。画像生成に比べると、かなり解像度は低くても大丈夫そうだが、音は回りこみがあったりするので計算アルゴリズムは結構変わってくるように思えるのだが、実際はどうかな。この辺りの論文も目を通すべきか。

Ansel はなかなか面白い機能な印象。本当に仮想空間の中に、プレーヤー以外の第3者的なカメラも持ち込んでレンダリングできるものっぽい。ドライバレベルでこの機能を持てれば、いちいちソフトごとに実装しなくていい(多少は対応コードの追加は必要だろうが)のは素晴らしい。ただ、どこから見られるかわからないので、ゲームのシーンの設計は、ある程度どこから見ても破綻しないように作りこんでおく必要がありそう。結構大変。

計算能力の向上もあり、新機能もあり、でまだまだ GPU の進化は続きそう。グラフィックだけでなくて、仮想世界を生成するプロセッサに近づいていくのかな。