パソコン・メモメモ備忘録

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ポリゴンの編集

最近、ポリゴンで構成されたメッシュによる立体形状のデータをちまちま編集する作業をしている(仕事で)。10 年前とかだと、リアルタイムで表示できるポリゴン数は、結構少なくて(数千とか?)、ポリゴンやその頂点・辺一つずつを編集するのもそれほど大変では無かった。最近は、数万ポリゴンは当たり前で、100万とか1000万とかいうレベルに達している。これを、ポリゴン一つ一ついじるのは、そろそろ無理になってきている。

昔はワイヤーフレーム表示とかが特に問題なく使えていたが、今時のデータだと、ポリゴンが細かすぎて、ワイヤーフレームで面が埋められる感じで、ある程度離れて見た場合は(あるオブジェクトの全体像とか)ほとんどその構造がわからなく、かなり寄ってズームしてやっと、一本一本の辺が区別して見られるくらい。4K のディスプレイとか使えば、多少はましなんだろうか(持ってないのでわからないが…)。

これだけ細ければ、多少おかしくなっても目立たないし、観ている人にも気づかれないのでは、という話もある。ところが、ポリゴンメッシュの異常(一部がひねれてたり、ポリゴンが潰れて直線状になっていたり)が一つでもあると、特定の処理がうまくいかないことがあったりする。そうなると、100万ポリゴンのたった数個のポリゴンの異常を探しだして、ちまちま修正しないといけない。これが数個レベルならいいが、100万のうちの 0.1% でも 1000個の修正が必要だったり。

ということで、今後は、ポリゴンをそのまま顕にいじることは無くなっていくのだろうな、とか思いつつ。実際、大昔から、NURBS 曲面やサブディビジョン曲面なんかが使われてきている。今後は、そういうもので立体形状を表現するのが当たり前になるんだろうなぁ。特に工業用 CAD では、ずっと昔から当たり前の技術ではある。ただ、曲面を色々いじるのは結構難しかったり。曲面上に、欲しい長さの線分を色々な場所で色々な方向で簡単に得る、というのもそこそこ計算がややこしかったり。非線形な計算を色々しないといけない。ポリゴンだと、そもそも近似なので、ざくっとでいいなら主に線形計算で求められたりするのが便利。

今後は、こういった曲面をいじるのが主になるのか、微細な大量のポリゴンでできた形状を、異常を起こすこと無く塊のままいじれるようになるのか、きっと頭のいい人が考えてくれるだろう。まぁ、他にもボクセルとかメタボールとかポイントクラウドとか、立体形状を表現する方法はいろいろあるが… はてさて。