パソコン・メモメモ備忘録

気の向くままパソコン関係等で気になることを書き記す。時々更新!

Panasonic 高性能 CMOS 画像センサー

Impress さんの記事。相変わらず画像センサーでは Sony が一歩前を進んでいると思っていたが、Panasonic もなかなか素晴らしいセンサーを開発しているとのこと。センサーの構造を大きく変える事によって、色々これまでのものから段違いの性能を実現している。割りと革新的に感じる。

一つは、ダイナミックレンジの拡大。光を電気信号に変える部分に有機薄膜を使うことでセンサーの表面を有効につかうらしい。裏面照射センサーを超える効率になるとか。また、これまで光を電気に変える部分と一緒だった、電荷を蓄積する部分を分離することで蓄積できる量を自由に設定できるそうな。更に、感度の違う二つのセンサーを並べることで更にダイナミックレンジを増やすとか。そういや、大小のセンサーを並べるのは、大昔に FUJIFILM のデジカメでやっていたような。それの進化版だろうか。

CCD センサーのように、センサー全体で一気にシャッターが切るしくみもできるとか。CMOS センサーは、各画素順番に読みだすので、場所によりシャッターを切る時間差ができて、ローリングシャッター歪が目立つものが多い。お値段の高いセンサーであれば、読み出し速度を上げたり、複数箇所を同時に読みだすことで、時間差を減らす仕組みのものがあるが、それが簡単な仕組みで一気にシャッターを切れるのは素晴らしい。

それを実現しているのが、有機薄膜自身の感度を自由に変えられる性質とか。シャッターを切るくらい高速に変えられるとか、まさに理想的な素材だなぁ。これからのデジカメやビデオカメラはどんどん高性能になっていきそうだ。

もう一つプレスリリースでは、超高感度の CMOS センサーも発表されている。星明かり(月明かりよりも一桁暗い?)でも、カラーで撮影できるそうな。こちらも感度をコントロールできるそうな。現状よりも失敗の少ない写真が撮れる(手ブレとか)ようになると思うと、かなりありがたい。

いずれにしても、安いコンパクトデジカメやスマホに搭載されるのは、もうしばらく先かな? なんか高そうだし。逆に数の出る製品に載せると一気に普及して安くなるかもしれないが… 今後が楽しみだ。