Engadget さんの記事。これはなかなか画期的な話のように思える。ミラー代わりにできるほどの画質をもったカメラ＆モニターがリーズナブルなコストで搭載できる時代になったということだろうか。
ミラー代わりとなると、かなり条件が厳しくなるように思える。一番は、解像度だが、これはまあ、4K カメラとディスプレイがスマートフォンに載る時代なので問題ない。次はダイナミックレンジだろうか。真昼のカンカン照りの下でも、見やすい映像を表示できるのか、真っ暗な夜道から、突然ヘッドライトの直射を浴びたりしても大丈夫なのか、カメラへの要求が結構高そう。暗所感度も気になる所。夜はノイズだらけのザラザラな画面だと遠くのものが視認しにくくなるかも。
そして忘れがちなのが、遅延だろうか。120fps 表示で、遅れ1フレーム以内、みたいな条件が付きそうな。人間の認知能力の限界だと、200fps くらいは必要になるらしいが、まぁ、120fps でなんとか。後は、表示装置の残像的なものも気になる。インパルス駆動とか、最近のテレビでは色々導入されているが、ミラー代わりとしては必要か。
後、ドライブレコーダーでも問題となる、LED 信号とフレームレートが同期してしまう問題。信号が点灯しているのに、ビデオカメラには点灯してないように映る。まぁ、ミラーで信号を確認する機会は少ないかもしれないが、問題を起こさないとも言い切れない。フレームレートを LED と同期しないようにしないと。ゲーミングモニタとかで採用されている 144Hz とかいいのかもしれない。
ミラーがカメラ化することで、死角のできるだけ発生しない位置に設置することができるのは大きいメリットかもしれない。よくあるように、要注意な物体には、枠をオーバーレイして表示するとかもできるし（そのために遅延が生じそうだが）。
将来的には、窓もカメラとモニタに置き換わって、窓もない自動車なんてのができるかも。自動運転で、乗客は HMD で外を見るとか。自動車も、どんどん変わっていきそうだ。
