6 月頃から小生には使えなくなっていた IP 電話サービス @nifty フォン-C が再度使えるようになった。以前不正アクセスがあり、アカウントが凍結され @nifty からは凍結を解除したと連絡がありつつも、恐らく凍結されたままだった。@nifty の方へ何度も問い合わせたが、一向に改善せず、結局は、電話番号が変わってしまうが、一度解約して再契約する事となった。こちらが即座に動いていないせいもあるが、かれこれ半年間使えない状態だった。無料サービスなので、そんなものなんだろうか。@nifty もネット界では老舗なのに、この程度の対応とは… とか愚痴っていても仕方ない。
ただ、この復帰作業もかなり紆余曲折があった。@nifty から、電話番号の維持は諦めて再契約してくれ、との連絡があったので、IP 電話サービスを解除手続きをして、即座に登録手続きをしたら、電話番号もかわらないまま再契約された。ちょっと嫌な予感がしたが、やっぱり使えないまま（１週間待ったが状況変わらず）。そこで、解除手続きをして１週間待って再契約したらすぐに新しい電話番号で使えるようになった。
と思ったのだが、設定の変更は結構大変だった。@nifty フォン-C の SIP サーバーへは、拙宅の自宅サーバーで動く Asterisk で接続(レジスト）している。sip.conf の該当の電話番号、ユーザ ID、パスワード、サーバー名を変更して REGISTER すると、サーバーから 200 OK のステータスが返ってきた。ここまでは順調。
ところが、この電話番号に携帯から掛けてみるが、無音がしばらく続いて切れる状態。逆に Asterisk から携帯に掛けてみると、ちゃんとコールされるが、電話に出てみると無音。何かがおかしい。パケットがどこかでフィルタフィリングされているのかと、ルーターやサーバーの Firewall(iptables)の設定を色々見なおしてみたが、問題は見つけられなかった。パケットキャプチャしてみたら、外部から電話をかけた際に、パケットが全く届いていない。どういうことか。
で、色々やってみてやっと気付いた。拙宅のサーバーは家サーバープロジェクトの DDNS サービスを使わせてもらっているのだが、登録したドメインを DNS で引いても、拙宅のサーバーとは違うアドレスが返ってくる。拙宅では、二つグローバル IPV4 アドレスを取っているので、違う方と間違っているのかとも思ったが、どちらとも違うアドレスだった。家サーバープロジェクトのサイトを開いて、正しいアドレスを登録したのだが、30分間待っても、DNS で引けるアドレスが変わらなかった。なんか家サーバープロジェクトの方でトラブルだったのだろうか。
仕方ないので、別の DDNS サービスの MyDNS に登録してみた。こちらはすぐに DNS に反映された。Asterisk の設定もこちらに変更して、外部から電話を掛けてみたら、一応一瞬繋がるが、すぐ切れてしまう。なかなか簡単には終わらない…
Asterisk のログを見て気付いたのが、sip.conf だけではなく、extensions.conf も書き換えないといけなかったこと。こちらにも旧電話番号を使った設定がいくつかあった。それらを書き換えて、やっと外部から電話がかかって、FAX が自動応答するようになった。また、Asterisk から @niftyフォン-C を使って、外部（携帯）に電話をかけることもできた。一応、これで、半年前の状態に復帰したと言えるだろう。
以前のアカウント凍結の原因となった不正アクセスによる国際電話だが、今回の契約では最初から国際電話は掛けられない設定になっている。国内の携帯等に掛けられるのも長時間だとそれなりに痛手だが、Asterisk のパスワードをちょっと複雑なものにしておくくらいにしておく。アカウントの絨毯爆撃の攻撃も鬱陶しいので、自動でブロックする仕組みも導入した方がいいのだが…
気がついたら、家サーバープロジェクトの方も、ちゃんと正しいアドレスが引けるようになっていた。何だったのかなぁ。NAT 内の Asterisk サーバーから @niftyフォン-C を使うには、DDNS サービスが必須（固定 IP を持っていればいらないが）なのがちょっと大変。安い固定 IP サービス無いかなぁ。
