ITmedia さんの記事。もう終わったと思っていた Thunderbolt。ちゃんと進化して 3 になったとのこと。コネクタは USB Type-C になるそうな。
注目すべきは、その通信速度。40Gbps ということは、USB3.1 の 10GBps や Thunderbolt2 の 20Gbps から、更に高速化されている。とんでもないぶっ飛びな速度である。これを USB3.1 並みの細いケーブルで伝送できるのだろうか。4K 60fps 無圧縮な映像を２本と USB3.1 のフルパワーを 1 本のケーブルで送ってしまうわけで。
20Gbps に速度を抑えるなら、USB3.1 のケーブルがそのまま使えるとのこと。同じケーブルで倍の速度を出す、ということはあまり長さの余裕はない感じだろうか。2m しかサポートしていない。ちょっと短いかなぁ。40Gbps だと、USB3.1 と互換性のない（コネクタは同じだが）ケーブル（イコライザが入っている？）が必要で、やっぱり 2m まで。光ファイバーを使うケーブルだと 60m まで行けるようだが。2m はちょっと無理しすぎている感がなきにしもあらず？ PC とディスプレイの間を繋ぐにももう少し余裕が欲しいところだが。
コネクタは全く同じで、互換性が無い、というのもなかなかややこしいことになりそう。Thunderbold3 にしか対応していない周辺機器と、USB3.1 しか対応していない PC が、USB 3.1 ケーブルで形状的には接続できてしまうが、全く使えないとか。Thunderbold3 な PC には、どちらの周辺機器も接続して使えそうではある。それと、互換性の無いケーブルは気にかかる所。折角高いケーブルを買ってきたが、接続しても使えない、なんて悲劇が。接続時にエラーメッセージは出るのだろうか。
PCI-Express の Gen1 だと x16 以上の速度があるのではないだろうか。今や最新の GPU だと Gen3 でその４倍になっているとは言え、ノート PC の外付け GPU を接続するのには、結構使えそうな気がする。２本使って、更に倍にすれば、ちょっと前のグラフィックカード並みの転送速度になりそう。Thunderbolt3 の使いドコロは、超高速な SSD とか、外部 GPU とか、コプロセッサー的な計算装置なんかの接続あたりだろうか。多画面モニタの数珠つなぎもいいかもしれない。
それでも 8K 120fps には、まだまだ帯域が足らないようなので、Thunderbolt はもう１世代か２世代は続くのかもしれない。数字はどんどんインフレするなぁ。
