Engadget さんの記事。これはちょっと感動してしまった。ちょっとしたアイデアだが、多くの問題を解決できるのが素晴らしい。予め出力スケジュールにしたがって、複数のフィラメントを適切な長さに切って１本に繋いでおくと。
小生も２ノズルの FDM ３Ｄプリンタを苦労しながら使った経験がある。ノズルが二つあっても、同時に使えるわけではないし、交互に使う際に使ってない方からダラ〜ンと垂れてくるのとか、使ってない方のノズルの先が出力物に引っかかって色々問題を起こしたり、欠陥品かと思うくらい問題がある。垂れてくるのが本体に影響しないよう、出力したいオブジェクト以外に、防護壁状のものも一緒に出力しないといけなくて、無駄にフィラメントを消費したり時間がかかったり。
それを一つのノズルでなんとかしてしまうとか、素晴らしすぎる。フィラメント種の切り替え時は、いきなりすっきりと切り替えるのは無理そうなので、そこは多少無駄に捨てるのも必要ではありそう（多分）だが、仕方ない所。もしあっても、どれくらいの量が必要かは良くわからないとはいえ、上記の防護壁よりはだいぶマシだと思う。
後は、フィラメントの送り機構のスリップを検出してフィードバックさせたりとか、切断したフィラメントをしっかり接続するとか、そこそこ難しい所があることはありそう。それでもちょっと頑張れば実現出来るように思えて、期待大である。将来的には、この機能が標準装備されたプリンタも出てくるはず。
とはいえ、この製品は、従来の３Ｄプリンタに付加できる所にポイントがあって、はじめから搭載するなら、ヘッドの中で複数色をブレンドできるような機種も出てきつつある。色を変更する際に、ヘッドの中をクリアするのに如何に無駄な吐出量を減らすか、あたりで色々工夫されるのかな。
まぁ、小生は、レーザープリンタ的構造の３Ｄプリンタ待ちではあるが。
