Impress（西川善司氏）さんの記事。CES2015 で SHARP の色々な液晶新製品が展示されたようだ。液晶パネルについては、昨今は韓国勢が目立っていたが、SHARP のそのユニークさ（色物と言えるかもしれないが…）は驚くべきレベルと感じた。
擬似８Ｋ表示のテレビをとっても、まだ、他社が手を付けていない分野である。4K から超解像技術で 8K 映像を作り出すこともできるようで、パネルはともかく、裏方の信号処理部分も擬似 8K 表示に合わせた能力のものをすでに用意しているのだろうか。フル HD 16 枚分の処理をするとなると相当の演算能力を詰め込む必要がありそうだが。
PC に繋いで、8K 表示させたりはできるのだろうか。つい最近まで(というか今でも)４Ｋでの表示さえもまだまだ苦労させられる段階だし、8K とか言い出すととんでも無い感がある。まぁ、しばらくは、PC でも 4K 入力で超解像あたりが現実的か。
曲面ディスプレイも面白い。どうやって製造しているか、に興味を惹かれる所。平らに作ったものを製造工程の何処かの時点で曲げるのだと思うが、色々な技術やノウハウが注ぎ込まれていそう。ここまで曲げられるのか感がある。今後大型の建築をする際の丸柱は、このディスプレイが曲げられる太さにしておくべきか（技術の発達に合わせて、柱が細くなる？）。
シースルー液晶も、なかなか実用性はありそう。個人的には、普通の RGB な液晶の下に、もう１つなんらかの層を用意すれば良いように思われるが、真っ黒にしても仕方ないし… DLP のような微小ミラー的なものをコントロールして、サイドからのバックライトを反射させているのだろうか。液晶技術で、拡散と透過を切り替えたりできるのかもしれない。バックライトに近い所からグラデーション的に、拡散度も変えないといけないような。更にもう１層モノクロ液晶で、透過する光のコントロールもやると完璧だが、そこまでは必要ないか。それでも結構お高いパネルになりそう。
液晶技術は、まだまだ進化させられる事が実感させられる新製品群である。素晴らしい。
