パソコン・メモメモ備忘録

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Nikon COOLPIX P610 買った

結局物欲に負けて P610 を買ってしまった。3 万円台で光学 60 倍のズームと強力な手ぶれ補正でいて、このクラス最小の大きさだそうな。ということで、ろくに練習もしないで、子供の運動会に実戦投入してみた。

実のところ、60 倍ズームは、撮影中はそれほど凄さを感じなかったり。確かに、運動場の反対の端にいる人の顔も十分に撮影できる倍率はなかなかのものであるが、昨年使ったビデオカメラ Sony HDR-CX590V でも、デジタルズーム領域ならその倍率もあったので、大きさは同じで結構画質が良くなった、という感じ。まぁ、後から大きい画面のテレビで見たら、違う印象もあったが。

今回、ビデオカメラ代わりなので、動画の撮影をメインとして使ってみたのだった。ビデオカメラと違って、動画撮影において結構大きい欠点がいくつかある。一つは、やはり連続撮影時間の限界が短いことだろうか。まぁ、記録解像度を下げればいいのだが、1080p60 だと 15 分間余りしかない。運動会でも、長い競技(組体操とか)の前後を多めに撮影したりすると、途中で途切れる場合もある(今回は、たまたまなかったので良かったが)。解像度を下げても最大 30 分弱か。ちなみに、最初、撮影残り時間が 15 分間余りと表示されて、メモリーカードの残り容量が少ないのかと必死で不要ファイルを消したのだが、実は、4GB 制限の方の残り時間が計算されていたようだ。

もう一つの欠点は、ズームの速度が1段階しかないこと。せめて2~3段階は欲しかった感じ。急いでズームさせたいときにイライラする。昔のデジカメでの動画撮影と違って、撮影しながらズームを変えられるのはいいのだが。

後、細かい?所では、動画の撮影開始時に、一回画面が暗転することが結構不快。被写体を見失いそうになる気がする。また、動画撮影中にピントが外れることが多かった。ダイヤル方向ボタンを左に押せば、再度フォーカスを取り直してくれるようだが、普通にカメラを握っていると微妙に押しにくい。AF モードを連続にしたら大丈夫なんだろうか。

他の欠点も挙げだしたらキリがない。手ぶれ補正も優秀なのだが、補正限界を越えるといきなりガクッと動くのは仕方ないのだろうか。また、録画ボタンを押してから録画開始までの時間が長いようだ。1秒とは言わないが、0.5 秒くらいある印象。これではシャッターチャンス(というのかな?)を逃してしまう。画面が暗転するのに加えて、結構クリティカルな欠点と個人的には思ってしまう。

一応、動画を撮影しながら静止画も撮れるっぽいが、解像度はフル HD だし、連射はできないっぽい。今時のカメラでも、こんな感じなんだ。フル解像度の静止画をフル HD 動画撮影中に撮れるのが普通なのかと思っていた…

で、撮影した映像だが、ビットレートがかなり高め(30Mbps 近く?)にも関わらす、画質の方はもう一歩な印象である。輪郭強調がきつめで落ち着かない画質に見える(個人的に、輪郭強調が弱めのあっさりした画質が好み)。そして、輪郭の内部は全体的にのっぺりした印象も受ける。特に肌のグラデーションなど。油絵的というか、階調が少なめというか… あと、フルオートで撮影すると、ちょっと白飛び気味である。子供のゼッケンが光って、文字が一部読めなくなるような場合が結構あった。晴天だったし、ちょっと露出を下げた方が良かったかも。

まぁ、テレビに映した際は、そこそこそれなりの映像に見えていたのでこんなものでいいかもしれない(テレビが補正してくれている?)。60 倍ズームも、ピントがあっていれば、普通のカメラでは撮れないいいカットも拾えているし、価値はありそう。家族で観ている時に、多人数の中にちらっと写っているだけで、色々と話題にできてなかなか楽しい。

ぐだぐだ文句ばかり付けたが、使いこなせば(小生、まだフォーカスの調整は全然できていない)使えるカメラと言えよう。さぁ、次に 60 倍が役に立つのはいつだろうか…