パソコン・メモメモ備忘録

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スタンフォード大 ライトフィールド HMD

白ペンギンさんの記事。もうすぐ開催される今年の SIGGRAPH 2015 でも展示されるそうな。ライトフィールド技術を使ってで、近くと遠くでフォーカスによるボケを自在に変化できる HMD だそうな。

なんか凄いのは、普通の HMD と違うのは、片目につき2枚の液晶パネルを使うという点だけ。それだけで、近くから遠くまで、スムーズにフォーカスの位置(距離)を変えた表示が可能という。よくわかっていないが、正確には、HMD を見ている目のフォーカス(水晶体の厚み?)を変えると、それに合わせて、フォーカスのずれた映像が目に入ってくる、という感じか。

目に入ってくる光は、2枚の液晶パネルを通って眼に入るわけだが、その光の方向によって、2枚の液晶パネル上の通るピクセルのペアの組み合わせが変わることになる。それを考慮して、複数の方向の光の色や強さが、望むものになるように、2枚の液晶パネルのピクセル値を計算する、という原理なのだろうか。

HMD なので、液晶パネルは、かなり目の近くに固定されているわけで、目のフォーカスを変化させてもそれほど大きく目に入ってくる光の方向は変わらないし、画像がぼける程度の変化なので、ピクセル値の極端に変化しない、とか言った雰囲気なんだろうか。

以前、NVidia が、有機 EL パネルとマイクロレンズアレイを使った、非常に軽量で構造の単純なライトフィールド HMD を発表していたが、これとは、全く違う原理のライトフィールド HMD である。透過パネル出ないと駄目なので、液晶を使うしかなくて、残像系の問題はちょっと気にかかる。そういや、この HMDNVidia と共同で開発しているそうな。

ちょっと SIGGRAPH まで行く予定は無いので、いつかどこかで体験してみたいものだ。