パソコン・メモメモ備忘録

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AMD Radeon R9 Fury シリーズ発表

ITmedia さんの記事。まだ出始めということで、本当の真価は、少し時間が経たないと見えてこないのかもしれないが、これは革新的な製品である。まだ他では GPU にかぎらず使われていない次世代のメモリ HBM を搭載したビデオカード(チップ)である。

最近は、それほど革新的な進化と思えるようなものはなかなか無かったが、これはその一つと言っていいと思う。これができれば凄いのにな、というものが実現されつつあるわけで。一つは、チップを積層させて単位面積当たりのメモリ容量を向上させる技術。もう一つは、CPU とメモリチップ間を、プリント基板の配線ではなく、LSI 内に近い配線で接合する技術。これにより、CPU とメモリ間の転送速度を飛躍的に向上させたり、狹い面積に詰め込んだり、おまけで消費電力も削減されたり。ついでに価格も下がってくれたらいいのだが、製造方法が安定化してからだろうか。

消費電力が下がっているので、ある程度は軽減されているとは思うが、小さい面積に詰め込むということは、熱的な問題は、より厳しくなるのかもしれない。局所的に熱くなると放熱は大変そう。逆に、一箇所だけ冷やせばいいので楽なのか? どうなんだろう。

ただ、思ったよりは、GPU 全体としての性能はもう一歩期待には届かない感じ。普通の?GDDR5 な VRAM を搭載している NVIDIA の GeForceGTX980ti とくらべても、圧倒的に性能が上、というわけでもない。336.5 GB/s の GeForce に対して、512GB/s の Radeon というところで、圧縮して VRAM 間の帯域を有効活用したりするので、差は小さいのかも。

次の世代の GeForce には NVIDIA も第2世代の HBM2 を搭載してくるらしいので、さらなる進化が期待できる。HBM2 になって、やっと GDDR5 等では到達できない圧倒的なメモリ帯域を実現できる感じだし。

詳細なレビューや解説はこれから続々出てくると思うので、それを見てもっと勉強してみよう。