Chromecast のパクリ製品と言われている EZCast を買ってみた。3000円しない安価なおもちゃ、と思って。
しかしながら、Miracast と AirPlay に対応しているとなるとかなりのものだ。Android、iOS、Windows 端末に対応できる。
ということで、手元の iPhone6 と 5S と HTL23 と REGZA 42Z3500 で試してみた。結論から言うと、やはり値段なりで、実用性は微妙な感じ。この EZCast が悪いのか、手元の端末が悪いのかは不明だが。
まずは、EZCast と拙宅のアクセスポイントへ繋がるように設定する。EZCast を接続して REGZA の電源を入れると EZCast がアクセスポイントになるので、HTL23 を接続して、インストールした EZCast のアプリを起動すると、設定ができる。その後、いきなりファームウェアのアップデートが始まった。結構更新されているようだ。期待。終わったら、いくつかテストしてみた。
AirPlay ミラーリングは、iPhone 縦画面だとそこそこ映るが、ホーム画面で横スクロールとかさせると、波打つ、というかテアリングが起きる。横画面にすると、表示が崩れまくる。通信エラーが起こっている感じ。AppleTV とか使うと、iPhone>無線LAN>アクセスポイント>有線LAN>AppleTV と、無線 LAN は1回だけだが、EZCast の場合、アクセスポイントから EZCast までも無線 LAN 経由になり、色々と通信が不安定になるかも。一応、iPhone からは 11a(ac) で、EZCast へは 11g 接続なので、干渉は無いはずだが。写真を見るには、なんとか使えるかなぁ。ミラーリング以外の AirPlay は試していないが、使えるのかもしれない。
HTL23 から Miracast での接続は、画像が崩れることは無くて結構使えそうな感じ。ただ、接続までが面倒。まず、HTL23 で、EZCast が AP になっているので、そこへ繋いで、EZCast のアプリを使って、ミラーリングを ON にする。すると EZCast は Wifi 接続を切って、Wifi Direct を受け付ける状態になる(と思われる)。その後、HTL23 のメディア出力で、出力先に EZCast が現れるのを待って、それを選ぶと接続される。最初に P2P 接続を待って、タイムアウトすると? RTCP 接続に変わって、その後 HTL23 の画面が表示される。
フレームレートも、そこそこフレームが落ちるようで、カクカクしたり、音声も途切れがちではあるが、まぁ、使えなくはないレベル。問題は、しばらくすると接続が切れてしまって、また、面倒な接続作業を最初からやり直さないといけない所。惜しい。
EZCast アプリからの YouTube の動画再生なんかはミラーリングではなく、動画のみを EZCast へ送ってテレビに表示するようで、バッファリングも効いて、そこそこ安定してできる。これは使える。
ということで、ミラーリングを主目的に考えていた小生には、ちょっと惜しい、使えないデバイスであった。写真のスライドショーあたりが安定するなら、家族で見るのに使えるかな。早く、Windows 用の、Miracast Receiver ソフトが出て欲しいものだ。
後、USB ケーブルの先端についているのは、USB の Wifi モジュールらしい。USB 有線 LAN アダプタが挿せたら、AirPlay 用に役に立つんじゃないのだろうか。まぁ、AirPlay ミラーリングが駄目なのは、通信以外の要因もありそうだが。