先日、電波の到達距離は短くとも（というか短めの方が良い）通信速度の速い無線の必要性をひしひしと感じた。実際、次の規格制定が進んでいるようだ。それが 802.11ad WiGig。
60GHz 帯を使った方式で、理論最大 7Gbps の転送速度があるそうな。ギガビットイーサはおろか、USB 3.0 の 5Gbps をも越えてくるとは。ここまでくると、フル HD の無圧縮転送(3Gbps弱)も可能性がある。同じ 60GHz 帯を使う WirelessHD は 4Gbps だから、余裕かも。Point to Point で通信するだけじゃないので、WiGig はちょっと不利かな。HDMI 1.4 は更に 10Gbps だから、そのレベルでは多少の圧縮は必要そうだ。さすがに 4K を通すには、H264 や HEVC 前提になりそう。
2.4GHz 帯、5GHz 帯、60GHz 帯のトライバンドの Wifi 機器が今年にでも出てくるそうな。アンテナとか共用できるのだろうか。WirelessHD との共存も気になる所ではある。周波数が上がると消費電力的にも厳しくなったりするのだろうか。アクセスポイントとか、有線（イーサ）の口も付くだろうが、ギガビットだと力不足過ぎる。10ギガイーサになったりするのだろうか。色々ものが出てこないとわからないことも多い。
懸念事項は、障害物に対する強靭性。WirelessHD だと、間に人が入ると通信できなくなったりするそうなので。ただ、以前 SB-BX01-WLHD/BK を試した際は結構大丈夫だったので、期待はしたい。
しかし、近所迷惑を掛けるのも掛けられるのもあまり考えずに使えそうで、非常に楽しみである。また、スマートフォンやタブレット端末からテレビやディスプレイ、プロジェクタへの映像伝送も、ワイヤレスになって色々楽々になりそう。凄い世界がやってくる。64bit CPU/OS、11ad 対応、どちらが先にメジャーな Android 端末に搭載されるだろうか。はてさて。
