ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか？

久々にインパクトのある本だったので紹介しておきたい。

寡聞にして著者の方を知らなかったのだが、こんな素晴らしい人が日本にいたとは。その発想力と行動力には、頭が下がるばかりである。そういう意味では、小生とは正反対な所も大きい。一度お会いして話をしてみたいが、人生が変わってしまう気がして怖いので辞めておく。

この本を読んでいると、うまく行った話ばかりで、もっと失敗した話も読みたくなってくる。しかし、この著者も言っているようにどんな失敗も成功に繋げてしまうので、実際、失敗したことは無いのかもしれない。まぁ、複数の選択肢があった場合に、（全能の神から見て）最良のものを選ばなかった事はかならずあるはず。ただこれも、どれを選んでいても結局成功に繋げてしまえられれば、後から悔やむことは無いと言えるだろう。また、中道よりも両極端を選んだ方がいい結果を生む、というような気がしてくる。この本を読むと。

人間同士の信頼やつながりが、困難を乗り越えて成功を導くエピソードに、小生は弱くて読みながらついつい目頭が熱くなる所も多く、病院の待合でちょっと読みづらかった。

うがった見方をすれば、この本自体も宣伝として実情よりも見栄えのするように書かれているかもしれない。が、人を動かすにはどうしたら良いか、というイメージが得られる点や、元気をもらえるという所では、お勧めである。そっくり信じるかはともかく、一度読むべき本だ。

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?