以前の日記(これ、これ)で言及したディレイってやつを測ってみた。実際には、今回測ったのはちょっと違うディレイであるのだが(この中に先に言及したディレイが含まれている。その辺の考察は次回に)。
用意するものは、
- PS2 + DVD リモコン
- 液晶プロジェクタ(Pana TH-AE300)とテレビ(比較用)
- ゲームソフト(趣味で DanceDanceRevolution Extreme )
- DVカメラ(都合上 愛機 HDR-HC1 を DV モードで使用)
- PC
方法は、画面とリモコンを同じ画面内で撮影しながら、ゲームを操作する。リモコンの赤外線は目には見えないが、DVカメラには撮影される。つまり、リモコンの赤外線LEDが光ったフレームから、画面にその反応が現われるフレームまでのフレーム数がまず基本の時間となる。
計測の精度を上げるために、撮影した動画を DV キャプチャし、それを 59.94frame/sec プログレッシブの M-JPEG に変換したうえで、フレーム数を計測する。変換や、フレーム数のカウントには を使用した。
ただし、赤外線リモコンは結構低速な通信デバイスである。リモコンのボタンを押してからボタンに対応したコードが送信し終わるまでに結構時間がかかるらしい。PS2 の DVDリモコンのコードはわからないが、ここやここを参考に、108msec かかるものとする。これは、59.94frame/sec で考えると、およそ 6.5 frame である。
まずは反応が遅いと思われる液晶プロジェクタで実験してみた。とりあえず6回分データをとってみたところ、16,16,17,17,16,17 ということで、平均 16.5frame のディレイが観測された。ちなみに、赤外線の光は、微妙に明滅しながら同じように 16frame ほど続いていた。先ほどの 6.5frame の倍数とは少しかけ離れているのが気になるが無視しておこう。
ということで結論としては、有線のコントローラを使って通信速度がほぼ0と仮定すると、 10 frame(60fps), 5frame(30fps) のディレイが生じていると考えられる。これはかなり大きい。にわかには信じがたい数値ではある。ちなみに、赤外線リモコンの遅延も加わり、DDR のゲームプレイはかなりやりづらい感覚があった。かなり早めにボタンを押す必要があったからであるが、先ほどの数字もあながち嘘では無いのかもしれない。
測定方法に問題があるのかもしれないので、もう少しディレイが少ないと思われるブラウン管のテレビでも調査してみる予定。ただし、うちのテレビはプログレッシブ変換するタイプなので不適切なのだが。プログレッシブ変換を切れるので少しはましにできるかもしれない。
あと、ゲームソフトの選択も重要である。今回使用した DDR も、ボタンを押してから画面に反応が現われるまでが最速になるようにプログラムされているとは限らない。いくつかのソフトで調査の必要がある。測定に使うソフトの条件としては、
- ボタン操作の結果が即、画面への(わりとはでな)反応として現われる
- DV カメラでの撮影上、反応の出る場所が一定のほうがいい
- リモコンでも操作できるゲーム
- しばらくほっておいてもすぐゲームオーバーになったりしない
以前、オプションでボタンの反応をテストするモードが付いているゲームがあったような。格闘ゲームのトレーニングモードなんかも上記の条件にはマッチしている。次はそれで行こう。
で、どなたか旧式(^^;のテレビをお持ちの方、上記測定をお願いできないでしょうか?